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第5回 銘柄選びはどうするの?銘柄なんて選んでも時間の無駄だ

さて株に投資しようと決めたら何をしますか?口座は個人であればネット証券がたくさんあるので適当にまずはどれか一つを選んで開設する手続きをしておいてください。その後は入金すればいつでも売ったり買ったりできますが、問題は何を売ったり買ったりすればいいのでしょうか?株と言えば多くの方は昔なら本屋で会社四季報(今は紙版もありますがオンライン版が便利でしょう)、今ならネットで気になる会社のwebサイトで決算情報を読んだり、PERなどのデータを調べたり、チャートなどを見ると思います。上場している株は誰でも買うことができますが、東証1部だけで約2,200社、2部が約500社、JASDAQが約750社、マザースで約200社あります。
では約3,650社の中から
どれを買えば、あるいは売れば儲かるのか?
どうやって選びますか?

時間をかけて調べても判るのは過去の結果だけですよね。業績予測も同時に書いてありますがあくまで予測ですし皆が知っていることです。会社発表以外にも各種の株式情報の雑誌、サイトから様々な方の予測が発表されます。いわゆるエコノミストっていう方々の意見ですが、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」で私は占い師に似ていると思っています 😀 
結論としては選びません。
極端ですが私は「銘柄選択は時間の無駄」だと思います。

こうたろう
何がしたくて株に投資してみようと思ったの?

OLさん
だから、少しでもいいから小遣いを増やしたいからよ!!

こうたろう
目的を確認しただけだよ。これ以外の理由の人はいないよね。OLさんやサラリーマンは時間も無いし銘柄を選ぶ必要が無いことを解説するよ

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一般的に初心者が取引する時に銘柄を決めるポイント

株の教科書に書いてあるような以下の情報は今やインターネットを使ってもほとんど手に入りますし、企業のホームページで財務状況の公開もしているし、各ネット証券会社のツールを使えばいろいろな条件を入力してスクリーニングすれば結果は得られる便利な時代です。
では、初心者向けの教科書には以下のように書いてますが実践する必要はあるのでしょうか?

まずは自分が愛用している商品やサービスを提供している身近な会社の株に注目しよう。親しみのある会社であれば経営情報を調べることに興味が湧いたり応援したくなるという説

親しみとか、応援とかしたければ自由にどうぞしてください。全くお小遣いを増やすことに関係ないですし、私達のような素人が調べて入手できる情報はほとんど役に立ちません。

PER、PBR、ROE、BPS、配当利回り予測・・・などにより現在の株価が「割安な会社を選んで買いましょう」とか「割高な会社を選んで売りましょう」という選び方はどうなの?

業績予想、自己資本比率、有利子負債、キャッシュフロー・・・など財務状況を見て業績が良く健全な会社を選びましょうとありますが、東芝みたいな不正会計もあるしプロでも判断は難しいでしょう。また、ソフトバンクのように10兆円を超える莫大な借金はあるが純利益も1兆円を超えているケースもあります。ちなみに日本企業として純利益1兆円超えの決算を発表したことがあるのは今のところソフトバンクとトヨタ自動車のみです。この2社は全く異なるスタイルですが、ソフトバンクはレバレッジをかけた投資で大きく成長してきた会社です。皆さんは今後も大きく成長するに違いないと期待をして投資しているのですが、どれぐらいの期間持ち続けるのでしょうか?レバレッジがマイナスに効くととてもマズイ状況にはなりますが・・・私は中長期の投資は怖くてできませんが賭けたい方は保有してみてください。

リスクヘッジのために分散投資をしろ

1社に全ての資金を投入するこはリスクが高いことは判りますが、2社、3社に投資することはそれだけ銘柄を選ばなくてはならないですよね。ということは2倍、3倍の時間をかけて銘柄を選んで予定通りの収益が手に入れば文句ないですが・・・。第6回で詳しく解説しますが少ない資金で戦う場合の正しいリスクコントロール方法は分散投資ではありません。

チャートを見て「買い」「売り」のタイミングを決めろ

ある意味では正しいですが、チャートとは過去の株価の結果をグラフにして推移を判りやすくしただけであり、なんとか動きをパターン化して未来を予測したいという願望です。だから素人がチャートを見たり、分析しても自分に都合がいいようにしか見えなくなります。つまり、買いで考えていたらここで反転して上昇すると考え、売り目線で考えていたらそろそろ下落すると同じチャートでも見る人によって変わります。さらに既に売りでも買いでも株を保有していた場合は人間なので自分に利益が出る方向に動くだろう、いや動いて欲しいと思って眺めるので通常はなかなか冷静に分析できないでしょう。

永遠のテーマとして数々の本が販売されていますがファンダメンタル(以降ファンダと書きます)なのかチャート(テクニカル分析)なのか?

興味のある方はネットでググってみれば大勢の方がチャートの見方について解説しています。
様々な人が色々な手法でチャートを作っていてネット証券のツールですぐに何種類も表示させることが簡単にできます。
「過去はこのラインまで下げたら反発したんだな」とか見ることはできますが、今回も同じように反発するとは限らないことは覚えておいてください。これは、どの手法のチャートを勉強しても同じです。

ローソク足の「酒田五法」なんて代表的だと思いますが、三尊天井(さんぞんてんじょう)は「売りサイン」とか三空叩き込み(さんくうたたきこみ)は「買いサイン」とかあります。25日平均線を支持線(抵抗線)として利用したり、今の価格と25日平均線とがどれぐらい価格差があるのかという乖離率(かいりりつ)を見たりとか様々な手法があります。チャートの種類も基準線、5日移動平均線、25日移動平均線、13週移動平均線など時間軸によって何種類もあります。だから、チャートによる重要なポイントが何種類かあってそのポイント付近の価格では下げているのであれば止まると思う人が買いだして、止まると思う人が多ければ反発するし、売る人の数のほうが多ければ突破して下げ続ける。需要と供給のバランス「需給」で価格は決まります。
もう一つのファンダですが、無借金経営で業績予測も良く高配当、革新的な素晴らしい技術を持っている会社なら株価はどんどん上がっていくのか?ある価格までは上がるでしょうが「何かのきっかけで」「どこかで」頭打ちに必ずなります。バブル期には全員がマヒしてしまってましたが、いつかは買う人と売る人の数が絶対に反転するからです。永遠に上がり続けることはありません。

チャートもファンダも必要だけど、人間の判断も入るので心理戦を理解しろ

ほとんどの人が同じようなチャートを見て売買しているはずですが、精神状態は人それぞれ違うので感じることは別なのですよ。大きく別けると4つの精神状態がありますが例としてAという銘柄が画期的な新商品を販売するというニュースが出たとします。

グループ1 ニュースが出る前に安い価格で仕入れて既に買いポジションがある人

安い段階で仕入れできているのでとっても余裕があって既に利益は出ていて、いつ売って利益を確定しようかな?と考えるだけですよね。冷静な判断ができる状態の人ですね。

グループ2 まだ買ってないけれど何も保有していないので買いを検討している人

しまったなー、昨日買っておけば良かったなーと悔しがっているでしょうが、ノーポジションなのでこれから買いで参入することはできるし、タイミングが合わなければ見送ることもできます。得はしていないけれど損もしていないので、まだ伸びる可能性があれば利幅は少なくても勝てるチャンスはありますが気を付けないと高値で買ってしまいハマるパターンでもあります。

グループ3 逆に、まだ売ってないけれど売ろうと考えている人

まだ売ってないので比較的冷静ではあるがタイミング的に買いは遅いと思っているパターンです。買いのタイミングには間に合わなかったが、上昇の勢いも弱くなって下がるのではないかと思っているので、売りで利益を出そうと検討中のパターンです。上昇の勢いが思ったより強い場合は逆張りとなるので売るタイミングを間違えると一瞬で大きな損失が出る可能性があります。

グループ4 売りで既に保有している人

これは大ピンチですよね。嘘だろう?このタイミングかよ!!クソッ!!という状態で早く天井をうって下げて欲しいと願っているグループです。だけど自分が売った値段まで下がる可能性は低いかも知れないので、少しでも損失をカバーして下げたら買い戻しの決済をして、新規で買いなおしてチャラになる値段まで上がればいいなーと期待している状態です。最も精神的に追い込まれている人たちです。「いくらまで上がったら止まるのか?」「損切りするならいくらでしようか?」「このまま持ち続けていたら損失はいくらになるのか?」決済するまでずーと精神状態は不安定で自分と戦い続けていることでしょう。

このように4種類のグループの人たちの精神状態によってあるポイントで上昇が止まり下落に変わります。どこが潮目となるかは後にならないと正確には判らないですが、短期であれば全体の傾向として上昇中なのか下落中なのかを日足や60分間足のような長い時間軸のチャートである程度を判断してトレンドに乗ることをすすめます。長期保有では難しいですが短期の売買であまり欲をかかなければ「グループ1」「グループ2」の人たちは十分に勝てる(利益が出る)可能性があります。ただし、参加者の気持ちは移り気ですのであっという間に反対方向へ動いて利益があったのに吹っ飛んで無くなることもあります。今だと思ったら指値ではなく成行で決済して利益を確定しましょう。含み益では全く意味が無いのですから。

ここがとっても重要なポイントですよ

株の取引で大切なことは「負けないこと」です。私はあえて言いますが「勝つこと」ではなくて「負けないこと」を積み重ねるといつの間にか儲けがでているということです。引き分けは損をしていないので「負けていません」。そして当然「負け」もありますが最小限のマイナスにすることがとても重要です。そして上記のグループ1であれば確実に利益を確定して一旦相場から脱出してください。どのグループだったとしても自分の取引を振り返って、良かったところ、悪かった点を必ず考えてみてください。次の取引に臨む時に良い点は伸ばし、悪い点は改善して腕を磨いていってください。「休むも相場」という私の好きな言葉がありますが、調子に乗ったり熱くなって1日に何度も取引をしないようにして下さいね。お小遣い稼ぎのはずが株中毒患者になってしまいますよ。

OLさん
あー、もーだんだん判らなくなってきたよー、銘柄を選んでタイミングを計って売ったり買ったりとか結構むずかしいね。日経平均に採用されている日本の代表となる企業だけでも225社あるってことでしょ!

こうたろう
だから銘柄は別に選ばなくていいよ。225社を全て売ったり、買ったりすればいいんだよ。

OLさん
こうたろう!!いったい、いくらのお金が必要になるの?そんなにお金ないよ。

こうたろう
心配しなくても予算内で225社を全て取引できる方法があるから教えるよ

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